塔 4.1. 高さ
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4.1. 高さ
以下のような参式の形があったとする。
筆者は自分が初心者だった頃の思考を忘れてしまったので見当違いなことを言うかもしれないが、ここから4,5列目だけでタワーを作ろうとはしていないだろうか(例の形が良すぎて、4,5列目で早く強いのが作れることが多い。例が悪い)。何が言いたいかというと、3,6列目を上手く使いましょうということだ。3,6列目を使うことで、色の置ける場所が2列から3,4列に増えるのだ。
例えば、ここからBDACBB(YPRGYY)と来たとき。
ここから、初心者は1,2列目に置いているかもしれない。実際悪くない。私もそう置くときがよくある(例が悪い)。しかし、ここでは6列目に入れて高さを整えるのも有効だ。
こう置くことで、6列目から紫に届くようになる。ここから、ADAAと来た時に、ネクがDDでもCDでもちぎらずに全部入れられるという利点がある。1,2列目に置いていたら、CDは片方がゴミになり、DDはすぐに連結することは出来ない。また、ゴミを1列目に捨ててもクイックが残るという利点もある。
対して、1,2列目に置いていた場合の利点は何だろうか。
1,2列目は、6列目ではなく、3列目を利用してやろうという考えなのだ。そして、1/8発火を見えるようにしている。右上図から、YPYG(YGはRGかPGでもよし)が来たとき、PRで1/8発火できるのは1,2横置きならではである。
ただし、1/8発火が出来る確率は2/7だが、5/7の確率で1/8発火の利点は消えるので、ちぎりが少なく、それまでが早い方が確率的には強い。何かいまいち言いたいことが言えてない感。例が悪い。例が悪い。
――― 実戦例 ―――
ここで、実戦での例を紹介する。私以外の誰かと私以外の誰かの対戦での、1P側の置き方だ。
配ぷよ:http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_c1c1O1I1A1A181i1M1M1S1O1C161A1
1Pぷよ譜:http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6O8IiAwAy8iiGM4MuSyOCC46uAC
ABABBCCDADからのネクAD
オイラはこの形にはならねえべさって人もとりあえず聞いてほしい。このADの置き方は、一般的な考え方では、発火色である赤を捨てたくはないから、緑が4連結確定になってしまうけど、土台を完成させようという3縦と、出来れば参式、悪くても紫の大連結と期待する5縦であろう。これらの置き方が悪いというわけではないが、この人は違った。
このように、組ぷよを両方とも捨てて、6列目の高さを取ったのだ。こうすることで、下図の場面でPYを6列目に入れ、黄色を完成させることが出来た。
なお、ここで6列目がなくても、PY以外のYが入る配ぷよであれば3列目から入れることが出来るため、発火色を捨てた方が遅くなる可能性は大いにある。ハチイチで分が良いは5/7の確率で分が悪く、ハチイチで分が悪いは5/7の確率で分が悪くなる可能性もあるのだ(ハチイチ以外のすべてで結果が逆転するとは限らないが)。ハチイチで分が悪いけど速いというぐらいが一番強いのかもしれない。勿論、分が悪いが積み重なるような置き方は悪手であるが。
ちなみに、高さの話をしているので一応説明しておくが、下図で4列目に立てたのは、既に致死あるので、より高いところに置いた方が早いからである。これを置きミスなく、素早く入れられるようになるためにも、タワーを組みまくって致死量判断力を鍛え、ネクのぷよが降り始めるタイミングの感覚を磨き、素早く半回転入れられるようにすると良いだろう。
初心者のために、他の置き方についても書いておこうと思う。
・AD3列目土台完成の場合
ぷよ譜:http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6O8IiAwAs8iiuM8MuSsOaCe6gA2
途中まで進めて、以下の場面。
ネクYGの置き場所は初心者だとどうかはわからないが、初級者ならおそらく4列目に置けるだろう。問題は、色の上下である。この手は、大抵の場合は5列目にある色(ここでは黄色)を上にした方が良い。理由は、すぐに黄色を入れられる可能性があるからだ。活かせる黄色を含んだ組ぷよもこちらの方が多い。YG,YRなら4,5横置き、YYなら4縦、YPなら3,4ちぎりだ。YRはRGちぎりを見て縦置きする人もいるかもしれない。
さらに、一手進めたつぎの場面。
赤ダブを考慮してついつい4,5横置きしてしまいたくなるかもしれないが、ここは5縦の方が良い。3,6列目の高さがないからだ。4,5横置きしてしまうと、しばらくの間黄色を入れられなくなってしまう。5縦でいったん耐えて、黄色を引いてしまえば速度で有利だ。黄ダブや黄赤を引ければ非常に強い。ただし、連結量に不安が残る。
なお、RPは6列目の高さを考慮して5,6にちぎる手もある。ただし、高所からのちぎりであるので注意が必要。
RP5,6のぷよ譜:http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6O8IiAwAs8iiuMkMuSsOaC464Aq
・AD5縦の場合
ぷよ譜その1(足りない):http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6O8IiAwA886iGM4MuSaOyCy6uAq
AD5縦の直後の場面。
このPRは4縦でもいい。
この段差の関係が(多分)良く、黄赤が来た時に両方とも活かせる。黄ダブでもその後素直に赤が入れられるし、今回は4列目と5列目の段差が2段だから、黄ダブの後に横置きで高速で入れられる。
この段差の良さは覚えておいてもらいたいが、今回の場面は発火色捨てを拒否した場面であるから、この考えを貫き通す置き方もある。それが、下図である。
ここで、弐式にするのだ。ちぎりがある点は良くないが、赤より先に黄色を引ければそこそこ効率が良い。今回の5縦の場合の置き方は、弐式が正解である。
ぷよ譜その2(弐式):http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6O8IiAwA88GiGMuMGSaOyCy6uAC
・AD5,6ちぎり
ぷよ譜その1:http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6O8IiAwAk8iiuMsMsS6OaCa6uAq
最初に紹介しなかった置き方だが、これもある。下図はADの直後の場面。
5列目の赤の上が黄色で塞がれていないため、ここで4,5ちぎりで赤の連結を足せるのである。ただし、これで高所のちぎりを1回、そこそこ高所のちぎりを1回しているので、速度で劣る。
また、ちぎって入れた下図の場面は、他にも欠点がある。
タワー勢の感覚として、縦3連結の露出は良くないというものがある(筆者だけかもしれないが)。今回はGYが来てくれたからいいものの、赤が邪魔で連結できなかったり、ちぎりが発生してしまったり、それが原因で下の層の連結量が制限されてしまうことが(多分)少なくない頻度であるのだ。
そのため、ここでも、先ほどの弐式の考え方が使える。
緑は一応5連結狙えるし、悪くないであろう。ただし、やはりちぎりが多くなりそうなのが心配だ。今回は1手早く発火出来るものの、速度で勝てるかどうかは怪しい。
ぷよ譜その2(弐式):http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6O8IiAwAk8GiGMuMGSaOyC46EA1
以下、3手目から違う置き方を少し紹介する。(脱線してるなあと書いてから気付いた)
・3手目3縦
ぷよ譜:http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6O4I6AuAs8wicMEMqSwOKC66yAC
ずらしタワーに自信がある、あるいはずらしタワーの方が強いと思っている方は3手目3縦もありだろう。4手目PYは4縦で棚上げした方がずらしでは強いと思う(研究したわけではない)。ずらしは確定が多分重要。下図でいう4列目よりも3列目が高くなるのはタワーとしては好ましくない気がする。
数手進んで下図の場面。
ここでは、勿論5,6ちぎりでもいいのだが、1,2横置きの可能性も唱えたい。
1列目1段目を連結しないことで、1列目をクイック維持のためのゴミ捨て場に利用できるのだ。5,6ちぎりよりも当然連結では劣るが、ネクにどんなハチイチが来ても両方とも活かせるので、効率は悪くない(と思う)。また、6列目を連結していないので、運よく6列目を使わずにクイックを維持したまま完成し、すぐに発火色が来た場合、もう一方の色がどんな色でもクイックのタワーが撃てる。ずらしタワーはクイック率が高くて強いという話もあるので、(速度を落とさない)クイックの意識はしていきたいところである。
・3手目4,5ちぎり
やってる人は一人もいない気がするが、やりたい人もいるかもしれないので一応。
ぷよ譜:http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6OKI6AuAw8KieM4MySsOuCu6sA2
これも、棚上げの方がいい気がする。
・3手目3,4ちぎり
これもやってる人は一人もいない気がするが、やりたい人もいるかもしれないので一応。ずらしと通常のをどちらも見る置き方。正直どちらかに絞っていいと思うし、おすすめはしない。このちぎりと後のちぎりで損だと思う。
ぷよ譜:http://ips.karou.jp/simu/ps.html?_cic6OgI8AwAu8siEMiM6SgOaCa6qAC
これだけ書いておいて、どの置き方が一番良いかについては一切口にしていない。私もわからないのである。タワーって、怖くて、面白いでしょう?
長い脱線だった。